日本語学習上級1
- 「受身動詞」を学習します。日本人はあまり能動文を使わないことをしっかり理解してもらったうえで、たくさん練習させましょう。また「迷惑の受身」と「~てもらう」における発話者の気持ちの違いにも注目させましょう。
- 「~のは」「~のが」「~のを」を学習します。文型自体は簡単ですが、「の」と「こと」の違いを質問されることがあるので、きちんと説明できるようにしましょう。
- 理由の「て形」と「ので」を学習します。理由の「て形」では後ろの文にどんな事柄が入るのか制約があるので、そこをきちんと整理して指導してあげましょう。
- 「<疑問詞>か、~」「~かどうか」「~てみます」を学習します。新しい助数詞と形容詞の名詞化もあり盛りだくさんなので、助数詞はプリントを配って練習は自宅でやってもらいましょう。
- 「いただきます」「くださいます」「やります」「~てやります/いただきます/くださいます」を学習します。
- 「~ために」「~は~のに」「~のに~かかります」を学習します。「ために」と「ように」の違いはきちんと説明できるように準備しておきましょう。
- 「~そうです」と「~てきます」を学習します。動詞の「~そうです」には<直前>と<予想>があります。
- 「~やすい/にくい」「~すぎます」「<い形容詞>く/<な形容詞>にします」「Nにします」を学習します。
- 「~場合は」と「~のに」を学習します。「~のに」は逆説の「~が」との違いをはっきりし、誤用のないようにしましょう。
- 「~ところです」「~ばかりです」「~はずです」を学習します。「~ところ」と「~ばかり」の違いは絶対に聞かれるので、分かりやすい例文を準備しておきましょう。
- 「~そうです」と推量の「~ようです」を学習します。43課で学習した「そうです」との違いをはっきりさせましょう。
- 「使役動詞」を学習します。「使役動詞」には<強制>と<許可>の二つの意味があります。<許可>の文がしっかり理解できていたら「~させていただけませんか」がどうして「使役動詞」を使うかが分かりやすくなると思います。
- 尊敬の表現3つを学習します。たくさん覚えることがあるので、プリントを配布して「普通形」まで練習できたら、日常生活で使えるようになると思います。
- 謙譲の表現を学習します。尊敬の表現は主語が「上の人/知らない人」であったのに対し、謙譲の表現は主語が「私」になります。そこを押さえていれば、尊敬語と謙譲語の混同がなくなると思います。